石垣島は島の南西部に大きな港があり、その周辺が市街地となっている。この港からは西表島等、近隣の離島へ向かう定期船も出港している。市街地のお土産屋の集まるメインストリートを抜け、北に向かって数分歩いて行くと、石垣島冷菓にたどり着く。
通りには南国っぽい花が咲いておる。
沖縄の街並みはなんというか、廃墟感が漂っておる。たんに潮風のせいで外壁の塗装が剥落しているだけなのか、実際に廃墟になっているのか、その両方なのか。しかも日中は暑いから島の人はあまり外に出ないらしく、人影が全然ないところが廃墟感を5割り増しくらいにしてくれる。
もうこの辺、民家しかないんじゃないかしら、と思った頃に現れる。先客は二人。とくに行列とかはない。
店内には保育園か、小学校低学年くらいで使ってそうな小さい木の机と椅子があり、それに座ってかき氷を食べるあたりは氷工房石ばしのような感じ。
氷ぜんざい+練乳
250円くらいで、トッピングは50円。まあだいたい300円くらい。氷の量は、最近の天然氷系のかき氷屋の半分くらいかな。デザートとして本来あるべき姿だ。
氷は粉雪系で若干シャリっとして割とふんわりしておる。黒糖がなかなか美味しい。ちっちゃいよもぎ餅が入っている。
コーヒー+練乳
値段は氷ぜんざいと同じくらい。コーヒー牛乳みたいな味。氷の感じはぜんざいと一緒。
300円前後で、ちょうどいいサイズ。お手軽だけど毒々しくない蜜をかけたここの氷の素朴な味は、都内のかき氷狂騒とは一線を画す、ちょっと新鮮な味わい。
関東圏だと妙に凝った高価なかき氷か、ちょっと細かく砕いただけの氷に着色料+砂糖水をかけた安いかき氷かどちらか、みたいな状況だし。
かき氷はこれくらいの値段と量と味が、本来あるべき姿なんじゃないかと思った。
おまけ ユーグレナガーデン
市街地のお土産屋がならぶアーケード、よくみると「ユーグレナモール」と書いてある。
たしかユーグレナって名前のミドリムシの大量培養に成功したベンチャー企業があるけど、何か関係あるか?と思って調べてみると、石垣島にミドリムシ培養工場?があるらしく、ユーグレナが命名権を買ったそうな。
で、このユーグレナモールの端にユーグレナガーデンなるカフェがあったので、ちょっと行ってみた。
結構きれいで、おしゃれ感漂うお店。
ユーグレナ スムージー
ユーグレナ入りのスムージー。凄まじい音をたてて作ってくれる。なんであんなに音がでかいのかちょっと謎。味はなかなか美味しい。ミドリムシ感は無い。というか、ミドリムシ500mg配合とかそんなもんみたいですが。
まあ、いつか石垣島の名産がミドリムシになる日も来るのかもしれない。