天然氷の蔵元でおなじみの阿左美冷蔵。埼玉県秩父郡の上長瀞駅のそばにある。車で都内からだと、首都高乗って、外環、関越道とおって、途中よくわかんない420円もする有料道路を通ってやっと着く。日本の高速道路高すぎる。ETC割引の割引率もさりげなく引き下げられ、首都高も実質値上げ。誰かが道路公団解体してから高速道路は無料化どころか値上げを続けている。どういこった!!
閑話休題
カーナビ様のいうとおりに店の近くまで来ると、そこらじゅうに1日500円の有料駐車場があるので、それらのどこかに車を止めましょう。近所の人の庭を開放しただけ、みたいな駐車場ばかりですが、みんな阿左美冷蔵に来る客用みたいで、地域経済に貢献しているようです。
休日の朝、開店30分前くらいに来ると、すでに40人くらい並んでいました。そのあとも次から次に人はやってきて、開店前に100人くらい並んでましたが、店の前の庭はかなり広いのでわりと余裕で収容できていました。
ラムネが売ってる。
並んでると、メニューが回ってくる。その2分後くらいにすぐ注文を取りに来るので、素早く決めておきましょう。どんなに行列は長くても、注文を考える時間は短いのです。
メニュー
予定通り10時に開店すると、待ち人たちは次々に店内に飲み込まれていき、さほど待つことなく店内に案内され、しばらくすると並んでいるときに即決させられた注文の品がやってくる。ここまでで20分。早い。行列を見た瞬間心が折れたが、思いのほか回転が速くほっとした。
蔵元秘伝みつのかき氷
メニューを見る限り、これが一押しみたいなので頼んでみた。和三盆糖で作った特製蜜と白あんと口直しの梅干が付いてくる。蜜は自分でかけるタイプ。かき氷の山がやたらうず高く、慎重に蜜をかけてスプーンをさす。氷はシャリッとした粉雪系で、ギュッと固めて盛り付けた感じ。粉雪ギュッギュ系。そんなに硬い感じでは無いが、ふんわり柔らか、という感じでもなく、まあ美味しい。特製蜜は、まあ砂糖水だね。甘すぎない感じではある。
里ぶどうのミルクヨーグルト
氷は全く同じで、こちらも蜜を自分でかけるタイプ。ぶどうの蜜と、ミルクヨーグルトの蜜がそれぞれついてくるので、いい塩梅でかけながら食べる。
ここは何頼んでも、氷はみんなおんなじで、つける蜜だけを変えて出す運用をしているようだ。それがこの店の異常な回転の早さを支えているのだろう。店内は母屋?のような広いスペースと、入り口近くの広い庭と、奥の小さ目な店内と、奥の庭と、やたら広く、ざっと50~60人くらいは収容できるのではないだろうか?そしてスタッフも多く、注文関係なくひたすら氷を削る係と、注文に合わせて蜜をお盆に乗っけて客に出す係りに分けてすごい勢いで客をさばいていく。このオペレーションはすごい。これでも真夏は3時間待ちになることもあるらしいから、一体どれだけの人間が来るんだろうか?
なかなか雰囲気のいい店内。
面白い小物が多く、見ていて飽きない。
とにかく混んではいますが、回転はかなり速いです。でも本当に混んでるときは整理券でも配れば店の前のこんにゃく屋とか、近くのそば屋とか、長瀞ライン下りとかに客が流れて、より一層地域経済に貢献できるのになあと思いました。
そういえば、長瀞駅付近の商店街は天然氷のかき氷を出す店が軒を連ね、そこかしこに阿左美冷蔵の旗がはためいていました。食べなかったけど。その商店街を皿に抜け、でかい鳥居をくぐってしばらく行くと、阿左美冷蔵登山道支店があらわれる。こっちも行列で中には入っていないけど、パッと見金崎本店の方が古民家の味わい深さがあるので、最初は本店に行ってみる方が良いと思います。支店のほうが待ち時間が短いこともあるみたいですが。
かき氷食べるためだけにここまで来るのも何なんで、早朝に三峰神社で雲海拝んで、開店前に阿左美冷蔵に並んで、食べ終わったら荒川ライン下りで長瀞駅付近に行き、商店街でもひやかして帰ってくるのが比較的有意義な休日の過ごし方ではないでしょうか。